meme

ミーム〜文化の遺伝子を未来につなぐ〜

私たちの願いは、

こどもたちの笑顔が

未来へつながること、

未来への希望を伝えること


東北震災の爪痕を見た私たちは、

ここで暮らすこどもたちが

どんな想いで毎日を生きているの

だろう?と考えました。

 

特に福島県では、放射線の影響で、

精神的にも肉体的にも

大きなダメージを受けてしまった

こどもたちが大勢います。

また、こどもたちだけではなく、その親も悲しみの中にいます。

 

震災からの復興はいつになったらできるのでしょう? 

放射能の影響はいつまであるのでしょう?

 

被災地に真の安心がもどるまで、10年? 20年? 30年? 

特に福島県において
50年? 

もしかするとそれは100年かかるかもしれません。

 

一方、こどもたちの未来に想いをはせた時、

実は震災地だけではなく、日本全国のこどもたちが、

学校でのいじめや、自殺が絶えないということにも

気づかされました。

 

救いの手が必要なのは、震災地のこどもたちだけではありません。

日本全国の大人たちに呼びかけて、

震災地のこどもたちに希望をつなごう。

同時に、全国のこどもたちが笑顔で暮らせるように

こどもと親が共に学び成長する「共育」をしていこう。

 

 

私たち大人はこれから100年は生きられません。

いま、真実を知っている大人たちが、こどもたちの未来を考え、

手を差し伸べ、また、心に寄り添うことが必要です。

 

でも、それは、私たちの世代の取り組みとして終わって

しまっては意味をなさないという気付きです。

私たちの想いや行動を、私たちの後ろ姿を見て

育ったこどもたちが受け継いでくれる、

そして、同じように次の世代のこどもたちに想いを寄せてくれる。

そして、また、そのこどもたちが大人になって・・

 

次の世代へ、次の次の世代へ、

心から心へ繋がっていく想いや行動、

これを文化の遺伝子meme(ミーム)と呼びます。

 

私たちが本当の意味でやるべきことは、

文化の遺伝子「meme」をつくり、それが伝わり、

また、定着していく仕組みをつくること。

 

私たちが「こどもげんき」の未来として捉えていることは、

私たち大人がこの世に居ない時代においても、

ごく当たり前のように「こどもげんき」の考え方が

文化として形成されている社会を実現させることです。

 

※meme (ミーム) : 1976年イギリスの動物行動学者である

リチャード・ドーキンスが提唱した概念が

meme (ミーム)=文化の遺伝子」です。

 生物学的遺伝子が 生物を形成する情報” であるのに対し、

memeは 文化と心を形成する情報” という考え方。

生物学的遺伝子は肉体を伴って子孫へとコピーされますが、

memeは人から人へと思想・哲学としてつながり、深まり、

やがて文化として定着することで、新しい社会を創っていく

種になるという概念を意味します。